本物の味と志
瀧さわ家
出汁の香りから、すべてが始まる。
昆布と鰹が織りなす一番出汁
職人が毎朝、静かに火を入れます。
瀧さわ家 多賀城店は、
松島でミシュランを戴いた
本店の技と心を受け継ぐ、
和のお食事処です。
昼は、出汁を味わう稲庭うどんを。
夜は、鮮魚と天ぷら、
そして旨い酒を添えて。
静かなひとときに
寄り添う一椀をお届けしています。
文化を食でつなぎ、未来へ手渡す。
そんな想いを、この一杯に込めています。

出汁
瀧さわ家が何より大切にしているのは、出汁です。
特別な技術は使わず、素材が最も香り立つ“一点”を見極めることに全てを注いでいます。
昆布も鰹も、最大7工程・7日以上かけて仕込み、
毎朝、その日使う分だけを一番出汁として丁寧に引く。
引き直しも、つぎ足しもしません。
香りで人を惹きつけ、ひと口で心がほどける。
そんな出汁を、毎日、探し続けています。

稲庭うどん
細く、しなやかに。
けれど芯には、静かな力がある。
稲庭うどんは、ただの麺ではありません。
丁寧に練られ、手延べされ、熟成を重ねたその姿は、一見か弱く、口にすれば凛としてのどを抜けてゆく。
出汁とともにあることで、初めて完成するうつくしき一椀です。
揚げたての音と
静かな酒が待つ夜

天ぷら
衣は軽く、音はさくりと。
揚げたての香りが立ち上がるその一瞬のために、
素材は丁寧に下ごしらえされ、静かに待っています。
出汁の旨みがしっかり染み込んだ天つゆと、やわらかく塩味を引き立てる地元の藻塩。
ひとくちごとに、口の中で余韻がほどけてゆく。そんな天ぷらを、瀧さわ家はご用意しています。

旬のもの
季節は、素材の声をいちばんよく聞かせてくれます。
瀧さわ家の一品料理は、その時々に最も美味しい“旬”を見極め、手をかけすぎず、けれど丁寧に仕立ててお出ししています。
焼く、煮る、和える 静かな手仕事が、素材の輪郭をそっと引き出し、季節の香りとともに、記憶に残るひと皿となります。
その日ならではの味わいを、ぜひお楽しみください。
瀧さわ家
浜田本店

瀧さわ家 本店でお出しするのは、自家製の稲庭うどんと、鰹と昆布からひく香り高い一番出汁。 その仕込みに、特別なことはありません。ただ、丁寧に、きちんと続けるだけ。 毎日その積み重ねを大切に、静かに、真っすぐにうどんと向き合っています。 震災で全壊した店舗を、一から建て直し、再び火を入れた厨房。 そこからもう一度、出汁の香りを町に漂わせることが、私たちの再出発でした。 せいろうどんに季節の小鉢を添えて、肩の力を抜いて過ごせる、いつもの昼ごはん。 気取らず、それでも味には妥協しない。 そんな“ちゃんとした食事”を、ふだん着で楽しんでいただける場所でありたいと思っています。 今も変わらず、お昼の時間にだけの営業ですが、 その短い時間に、できるかぎりまっすぐな味と向き合っています。